弁護士であることの
私の覚悟
本吉 政尋(もとよし まさひろ)
木更津支店長
千葉県弁護士会
私の信条
本質を見極め、交渉に臨む
私がまだ幼かった頃、将来の夢を描く授業がありました。雷雨の中、ヘルメットをかぶり、鉄塔に登って必死に作業をする人、そんな絵を描いた記憶があります。無我夢中で絵と向き合っていた私に、「事件」は突然、降りかかってきました。傍らで、私とまったく同じモチーフを描いた児童がいたのです。どちらがオリジナルであるか、当然議論になりました。それは、私が体験したはじめての議論だったかもしれません。その時の議論は…私の完敗でした。私の思いを先生に上手に伝えられなかったのが原因でした。今だに忘れることができない本当に悔しい記憶です。
オンタイムであれオフタイムであれ、相手のペースに乗せられ自身が不利な立場に追い込まれてしまう、そんな悔しい思いを誰もが経験したことがあると思います。その場の空気を理解した上で、手順を追って有効な対抗策を講じること。これが結果に左右するのだと幼いながら気づかされました。
私の目指すもの
なることの決意、あることの覚悟
私は幼い頃から、否応なく理不尽な「歪み」に数多く接してきました。そんな「歪み」に苦悩しながらも、決して挫折することはありませんでした。強い心で「歪み」を挫き、正面から向き合あうこと、その決意が弁護士を志す原点となったのです。
弁護士となった今、相談される方が抱える計り知れない悩みや歪みに真正面から受け止めたいと心から感じています。いかなる事案であっても、また事案の解決にどんな障害が生じようとも、私は挫かれません。一旦事案を受任し、お客様の信頼を引き受けた以上は、時間や効率性だけに囚われることなく最後まで諦めず、こだわりと熱意をもって、最善最良な結果を模索していく覚悟です。これこそ弁護士である私に課せられた責務なのです。
- プロフィール
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本吉 政尋(もとよし まさひろ)
千葉県弁護士会
中央大学法学部、上智大学法科大学院出身